ITエンジニアはIoTに関して、どのような領域の知識が不足していると感じているのだろうか。全体で最も多かったのは「ネットワーク関連」で3割近くが挙げている。業務別に見てもシステム構築、製品/サービスの運用・保守など4業務でトップになっている。

不足していると感じている領域や知識
「ネットワーク関連」が3割
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 この結果は、IoTネットワークスペシャリストの平均スキルレベルが低かった裏付けと言える。IoTで主流となる無線通信のノウハウがただでさえ不足しているのに、低消費電力の新たな無線通信技術であるLPWAをはじめ、関連技術は日進月歩で進歩している。進歩に追いつけないのではないか、という不安もあり、多くのエンジニアが知識不足を感じていると思われる。

 「クラウド/アプリケーション関連」と「デバイス関連」を挙げる回答者も目立つ。品質・保証とセキュリティを担う人は「クラウド/アプリケーション関連」が、事業計画・戦略とIT戦略を担う人は「デバイス関連」を挙げた回答が最も多かった。

 デバイスがIoTで大きな鍵を握るのは明らかだ。クラウドもIoTプラットフォームとして重要な役割を果たしている表れと言える。

 興味深いのは、データサイエンスを担う人が最も不足している知識として挙げたのが「データ利活用」だったことだ。データを集め、分析する技術は確立している一方、データをビジネスにどう生かすのかといったビジネス寄りの課題がまだ残っているためだと推測される。

【調査概要】IoTに関する業務に携わるエンジニア、マネジャーなどを対象に、Webで「全国スキル調査2017」を実施した。IT業界をはじめ、製造業や建設業などから幅広く参加者を募った。調査期間は2017年6月19日から8月20日まで。有効回答数は1946人である。