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ハッカソン:中小企業が参加する意義はあるのか

2017/11/01 中尾 真二=ITジャーナリスト

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 「ハッカソン」は、ハッキング(Hacking)とマラソン(Marathon)を組み合わせた造語だ。特定の課題や問題のソリューションに関連して、設計から開発までを行うイベントで、日程が数日間に及ぶことが多いためこのような名前が付いたと言われる。

さまざまな業界に広がるハッカソン

 ハッキングという言葉があるが、セキュリティ分野に特化しているわけではない。セキュリティ関連ハッカソンは盛んではあるが、ハッキングの本来的な意味である「システムやプログラムを解析、研究する」という意味で使われているので、ハッカソンが対象とするシステムはセキュリティ分野である必要はなく、プログラム開発全般に及ぶ。

 しかも、現在はプログラム開発にも限定しない、モノづくりハッカソン、ビジネス・教育・生活のアイデアを出し合うハッカソン(アイデアソンとも言う)など業界や目的もさまざまだ。

 なお、アイデアソンの場合、成果物は製品やプログラムではなく、企画書や提案書、プレゼン資料のことが多い。

 ハッカソンの定義は難しい。強いていえば「数人のグループがイベントとして集まって、持ち寄ったものを基に何かを考えたり作り上げたりするもの」となる。演習やハンズオンを伴うセミナーやワークショップとの違いは、主催者が与えるのは課題やテーマだけで、それに取り組むための機材、素材、知識、スキル、アウトプットは自分たちでその場で“用意”しなければならない点だ。

 つまり主催者が何を教える、伝えるのが主目的ではなく、主催者の課題(お題)に対して参加者が答えや結果を出すのがハッカソンだといえる。主催者の視点で言えば、オープンイノベーションやソーシャルイノベーションを期待しているかどうかが、類似イベントとの違いになるだろう。

 ただし、現実には限りなく勉強会やワークショップに近くても、イベント名に「ハッカソン」を冠する場合も少なくない。

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