iPhone Xが2017年11月3日に発売されて約1カ月がたった。発売当日に手に入れた筆者はその間使い続けたことになる。iPhone Xの使用感については、ITpro特集「iPhone X 徹底レビュー」でITproゆかりのライターに大いに語ってもらった。それらの意見をまとめつつ、筆者が実際に使ってみての評価を述べていきたい。

パスコードによるロック解除には戻りたくない

 タイトルが何を意味しているのかは、iPhone Xに多少なりとも興味を持って、その特徴を把握しているならピンと来るだろう。iPhone Xに搭載された顔認証「Face ID」にまつわることだ。

 iPhone Xの最大の特徴は、ホームボタンと指紋認証「Touch ID」をなくし、Touch IDの代わりにFace IDを採用したことだ。顔面の深度マップや赤外線イメージをプロセッサ搭載のAIユニットで解析し、誤認証する確率はTouch IDの5万分の1から100万分の1に減らしたという触れ込みで導入された新認証方式。確かにTouch IDよりも便利な場面が増えた。特にApple Payを使うときには使い勝手が大きく改善されたと感じた──風邪を引くまでは。

iPhone XはFace IDのおかげでApple Payが使いやすい。Apple Watchを忘れても気にならなくなった。ところが風邪を引いてマスクを着けるようになると、Apple Watchを手放せなくなった。
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 この2週間ほど、風邪をこじらせてずっとマスクを着けている。どうなったか想像に難くないだろう。iPhone Xを使おうとするたびに、パスコードをぽちぽち押してロックを解除しなければならないのだ。Touch IDが初めて搭載されたiPhone 5sより前には、皆そうしていたのは分かるのだが、Face IDの利便性を知ったあとだからなおさら不便に感じてしまう。

 マスクを着けるとFace IDが効かなくなることは、既に様々なレビューで指摘されている。例えば、フリーライターの佐野正弘氏は「日本では特に冬から春にかけて、風邪や花粉症などでマスクを着ける人が大幅に増える。ロック解除する度にマスクを外さなければいけないのは面倒なだけに、何らかの回避策が欲しいと感じた」としている。

 これからしばらくロック解除にいちいちパスコードを入力しなければならないと考えると、ちょっと憂鬱だ。iPhone Xの後継モデルにはホームボタンの復活は望まないが、Face IDと併せて他の生体認証も搭載してくれるとありがたい。

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