大企業では、業務や経営に関する情報をERP(統合基幹業務システム)パッケージなどの基幹系システムで管理するのが一般的だ。一方、中小企業ではExcelを使ってこうした情報を人手で管理していることが多い。

 ただExcelでの管理は手間もかかるしミスも発生しやすい。そこで、Excelを使わずに企業の情報を管理できる様々なサービスが登場している。そうしたサービスの一つが、ヴェルクが提供するクラウド型の業務・経営管理サービス「board」である。

 boardの最大の特徴は、中小企業の経営者自らが開発しているという点だ。社員7人の受託ソフトウエア開発企業であるヴェルクの田向祐介 代表取締役は現役のエンジニアでもある。自身が企業を経営するうえで「こんなサービスがあれば便利だな」と考えてboardを開発した。

boardを開発したヴェルクの田向祐介 代表取締役
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 このため、中小企業の経営者や経理担当者が実際に使いやすいサービスになっている。例えば、Pythonを使ったシステム開発で知られるビープラウドはこのサービスを導入し、月末の経理処理業務などに要する時間を70%も削減できたという。

満足のいくサービスがなかった

 田向氏はヴェルクを2010年末に設立。最初は見積書や発注書、納品書、請求書といった書類や、受注状況や売り上げの見込みなどをExcelで管理していた。受注する案件数も少なかったので、その頃はExcelによる管理で十分だった。

 ところが、請求書の枚数が20枚を超えたあたりから、発行に取られる手間やミスの可能性が無視できなくなってきた。そこで、インターネットで提供されている主な書類作成サービスを一通り試してみたという。

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