ベリタステクノロジーズは2017年11月30日、オブジェクトストレージをソフトウエアで構築するSDS(ソフトウエア・デファインド・ストレージ)製品「Veritas Cloud Storage」(VCS)を発表した。格納するファイルの内容を解析し、個人情報や機密情報の有無などを判別して自動で分類できるのが特徴。12月4日に販売開始する。

 VCSは、ファイル共有プロトコルやAPI経由でファイルを読み書きできる分散オブジェクトストレージを構築するSDS製品。ファイルの格納時に、正規表現や類似検索などで定義した分類ルールに従って個人情報や機密情報の有無を判別して分類する。

Veritas Cloud Storageの自動分類機能
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 分類機能は、約160種類の定義済み条件でファイルを判別する。ユーザーがVCSのAPIを利用したプログラムを開発すれば、結果に応じた処理の振り分けが可能になる。2017年8月に同社のアーカイブ製品やファイル分析ソフトに搭載した初期版と違い、VCSでは分類条件のカスタマイズ機能を追加した。

分類結果に応じた処理を実行するプログラムを開発可能なAPIを用意
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 分散ストレージとしては、最大で128ノード、数百Pバイトまで拡張できる。ベリタス製品だけでなく、VCSの管理下に置いた他社ストレージのファイルも自動分類機能の対象になる。

 価格はオープンで、買い切りと従量制のライセンスを用意する。容量ならびに動作環境のサーバー機のCPUやストレージの性能に応じて課金する予定。容量は1Tバイト単位、サーバー性能は3段階で自動判定する。「アプライアンスやSaaSでも提供する予定」(米ベリタステクノロジーズのデビッド・ノイ プロダクトマネジメント担当副社長)だ。

米ベリタステクノロジーズのデビッド・ノイ プロダクトマネジメント担当副社長
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 2018年には、VCSの管理下におけるストレージの対象をAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなどのパブリッククラウドに広げる計画。現状はファイルの属性情報(メタデータ)にとどまる全文検索の対象を、ファイル内容にも拡張するという。