PwC Japanグループは2017年11月22日、デジタル技術を生かした革新的なビジネスの創出を支援する施設「エクスペリエンスセンター」を東京・大手町に開設したと発表した。

 エクスペリエンスセンターは延床面積は776.95平方メートル。既存の枠組みにとらわれない発想を促すための工夫として、レッドカーペットを模したエリアを設けるなど、非日常的な空間を演出している。

エクスペリエンスセンターの一角
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 PwC Japanグループは同センターに顧客企業を招いた上で、顧客企業がデジタルビジネスのアイデアを生み出し、事業化する取り組みを支援する。具体的には「カタリスト(触媒)」と呼ばれるコンサルタントが、現場観察などによるユーザーニーズの抽出やビジネスアイデアの発想、プロトタイピング、デジタル戦略の立案などを、顧客企業とともに取り組む。

 デジタルビジネスの創出支援をうたう施設は、既に日本のIT企業でも設置例がある。これらとの違いについて、今回のプロジェクトのリーダーを務めるPwCコンサルティングの松永エリック・匡史パートナーは「人材」と話す。

PwCコンサルティングの松永エリック・匡史氏
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 革新的なアイデアを生み出すには、既存の延長線上の考え方にとらわれないデザイナーやクリエーターの思考法が役立つとされる。そこでPwC Japanグループではエクスペリエンスセンターの開設に先立ち、デザイナーやクリエーター出身の人材を多数集めたという。

 さらに、松永氏自身がコンサルタントになる以前にミュージシャンとして活動し、芸術理論を習得した経験を持つ。この経験から、革新的な発想の創出に有効とされる思考法の1つであるデザイン思考について、「本質的な意味を語れる数少ないコンサルタントだという自負がある」と松永氏は話した。