医療経営のコンサルティングを行うグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(以下、GHC-J)は2017年11月16日、大病院向け医療ビッグデータ分析システム「病院ダッシュボードχ(カイ)」(以下DBχ)を発売すると発表した。

 価格は、患者データ分析や財務分析、マーケット分析など経営支援に役立つ機能を備えたベースパッケージが年間120万円で、初年度は別途導入費30万円が必要。12月4日から、BIツールを提供する米Tableau Softwareの日本法人、Tableau Japanと共同で国内提供を開始する。

病院ダッシュボードχのソリューションマトリックス。ベーシックパッケージにオプションを加えることで様々な分析が可能だ
(撮影:林 徹、以下、同じ)
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 発表会では、GHC-Jの渡辺 幸子社長が登壇し、「病院内には様々なデータがあり、患者データも現在一般病床の過半数の病院で利用されている、またレセプトも99%が電子化されている。しかし、そうしたさまざまな医療データを活用できてないのが課題」と話した。

グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンの渡辺 幸子社長
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病院内には多くのデータが眠っており、まだ活用が不十分だという
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 GHC-Jは現在、約780の病院の患者データを保有している。DBχはこれらのデータを使用してベンチマークを行い、病院の経営改革に役立てる。今回のDBχは2011年発売の「病院ダッシュボード」を大きく改変し、ビッグデータをスピーディーに処理できるようにした。

他病院とのベンチマークにより、病院戦略、コスト削減、増収増益と人材育成に寄与する
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 具体的な製品説明は、GHC-Jのアソシエイトマネージャー 八木 保氏が行った。

グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン アソシエイトマネージャーの八木 保氏
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 DBχは、戦略策定、コスト削減、増収増益といった経営課題に対して様々な分析テンプレートを用意しており、ベンチマーク分析が実行できる。DBχの強みよして、経営改善のための分析を短時間で行えるほか、「病院経営における改善サイクルを早く回し、実行に移す時間を増やすことができる」と説明。続けて、「DPCを取得している医療機関との比較によって、公開データだけではできない細かい分析が行える」ことを特徴として挙げた。

DBχの画面例。マーケット分析では得意とする医療分野を競合病院と比較。この例では消化器疾患は患者数、シェア共に高く優位であることがわかる
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