「VMware Cloud on AWSは、来年の第4四半期に日本で利用可能(GA)になる」。2017年10月31日に始まったIT関連イベント「vFORUM 2017 TOKYO」の基調講演で、アマゾン ウェブ サービス ジャパンの長崎忠雄社長は、VMwareとAWS(Amazon Web Services)が共同開発した新サービスの日本投入時期を明言した。

ヴイエムウェアのジョン・ロバートソン社長(左)は、アマゾン ウェブ サービス ジャパンの長崎忠雄社長氏を基調講演の壇上に招いた
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 VMware Cloud on AWSはAWSのデータセンターからVMware製品をマネージドサービスとして提供する。2017年8月にAWSの米国西部リージョン(広域データセンター群)で提供が始まった。ヴイエムウェアのジョン・ロバートソン社長に招かれて登壇した長崎社長は「これまではVMwareかAWSかの2者択一だったが、新サービスにより連携可能になる」とメリットをアピールした。

AWSからVMware製品をオンデマンド提供する「VMware Cloud on AWS」
(出所:VMware)
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 基調講演には、VMware Cloud on AWSのベータプログラムでサービスを検証したリコーと野村総合研究所が登場。それぞれ検証の手応えや期待を語った。

 リコー デジタル推進本部 情報インフラ統括部長の若杉直樹氏は「vMotionやNSXなど未サポートの機能はあるものの、vCenterでオンプレミス環境とAWSのプロビジョニングを共通化できるのは魅力」と話した。同社は2016年に自社のプライベートクラウドからパブリッククラウド活用へ大きく舵を切ったという。「VMware Cloud on AWSであれば、無停止、無修正でプライベートクラウドから移行できるのではないか」(若杉氏)と期待を語った。

 野村総合研究所 基盤サービス本部長の安齋豪格氏も「既存アプリをAWSに移す際の高いハードルを解消してくれる」と期待を寄せる。「データセンターの老朽化に悩む顧客も少なくない」(安齋氏)。そうした受け皿としてもVMware Cloud on AWSは有効との見解を示した。