伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2017年10月6日、顧客のビジネス革新を共同で進める共創に向けた拠点「DEJIMA(デジマ)」を設置すると発表した。イベントやワークショップの開催や、米シリコンバレーの拠点とのオンライン会議などを通じ、顧客の新しい事業モデルとそれを支援するITシステムを共同で検討していく。顧客が決めた仕様に基づいてシステムを開発する受託型の事業からの転換につなげる。CTCの大久保忠崇専務は同日に開いた内覧会で、「10年後には(顧客と一緒に事業モデルとシステムを作り上げていく)プロデュース型の事業がCTCの屋台骨を支えるようになる。その一歩としたい」と話した。

イベントやオンライン会議にも使えるスペースを用意した。
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 「DEJIMA」は、東京都品川区に10月16日に開設する。100人以上を収容できるプレゼンテーション用のスペースや、進行中のプロジェクトに使う複数の個室などを設けた。壁一面に配置したホワイトボードにアイデアを書き込みながら進めるワークショップも開ける。顧客企業を招き、CTCのエンジニアや異業種の企業などとの議論を通じて新しい事業モデルを形にしていく。

 CTCの米国法人が11月に設置するイノベーション拠点との接続を目玉の一つにする。米国で見つけた気鋭のベンチャー企業と日本企業との接点にする。CTCは米国の新しいハードやソフトを見つけて日本に展開する事業に強みを持つ。シリコンバレーでの事業の歴史を生かして開拓したベンチャー企業の技術やサービスを、DEJIMAを通じて日本企業の経営課題の解決につなげていく。大久保専務は「DEJIMAは現時点ではコストセンターだが、2年程度で黒字にしていきたい」と話す。