PCやサーバーの統合監視ソフトを手掛ける米レイクサイド ソフトウェアは2017年9月27日、日本法人を設立したと発表した。数万台超のPCの利用状況を1000以上の指標で監視・分析可能な「SysTrack」を同日から国内提供する。クライアント管理ソフトが未導入の官公庁や企業、数万台超のPC監視が必要な大企業などの採用を見込む。

米レイクサイド ソフトウェアのマイケル・シューマッハCEO。
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 SysTrackは、PCや仮想マシンのCPU使用率、I/O性能、通信先などの情報を収集し、利用状況を可視化するソフト。例えば、ユーザーの心理的なストレスを算出し、その原因がネットワークの遅延なのかディスク性能の不足なのか、といった分析が可能になる。「企業ITの全体像を把握でき、ITへの投資や利用がどのような結果につながっているかが分かる」(米レイクサイド ソフトウェアのマイケル・シューマッハCEO)。

SysTrackの「DataMine」技術。15秒おきにPCの情報を収集し、日次で分析サーバー「SysTrack Master」に集約する。
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 監視対象にはエージェントソフトの導入が必要。エージェントはPCや仮想マシンから1000種類以上の性能指標を15秒間隔で取得し、「SysTrack Master」サーバーに日次で集約する。SysTrack Master相当の機能はSaaSでも提供する。エージェントの対応OSはWindows/Windows Server、macOS、Linux。Android、iOSなどのモバイルOSには「今後対応する」(シューマッハCEO)。

 日本市場に向けては、リモートワークの分析による働き方改革の支援、IT資産の利用状況からシャドーITのあぶり出しと過剰投資の防止、Windows 10移行やデスクトップ仮想化のコスト最適化などをメリットとして訴求する。例えばWindows 10移行であれば、ストレージ不足で移行できないPCのあぶり出しや、「移行時に動作しないアプリがあるが、利用率が低いため不要」といったコスト削減が可能という。SysTrackやWebサイトは2017年内をめどに日本語化する。

 価格はオープンだが、「1000エージェント、1サーバーの最小レベルの構成で、数百万円程度」(レイクサイド ソフトウェアの野原康裕カントリーマネージャー)。当初は日本IBMを代理店として販売する。販売目標は非公開。2020年までに50社以上の販売パートナー、200社のユーザー獲得を目指す。

米IBMのPaaS「Watson」と連携し、自然文による対話型の分析が可能。
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