パーソルホールディングスは2017年8月31日、育児休業中に働きたい個人と企業をマッチングするサービス「ママボラン」を始めた。企業の働き方改革と育休取得者の復職を支援するという。

 ママボランは育休中に空いた時間を使って業務活動ができるように企業と個人をマッチングするサービスだ。個人は業務をしても報酬を得られないが、復職時にベビーシッターの割り引きやキャリアアップに役立つ講座の受講権などの特典をパーソルホールディングスから受けられる。

 同サービスではクラウドソーシングとサービス形態が似ているが、報酬を得ないため育児休業給付金などの受給に影響しないのが特徴だ。業務を依頼する企業はパーソルホールディングスに1人当たり月額7万5000円(税別)を支払う。パーソルホールディングスは同事業を「ママお仕事がんばって事業」とし、略称をMOG事業としている。

 稲田明恵CMO(Chief MOG Officer)は同サービスを試験的に運営した実績から「業務に深く関われるマッチングが多く、やりがいのある働き方でキャリアを積める」と話す。企業は育休中の個人に就業経験者としてのノウハウや育児中の親としての意見提供を求める傾向があり、事業貢献が実感しやすい働き方ができるという。

パーソルホールディングスの稲田明恵CMO(Chief MOG Officer)
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 育休中の個人は1週間に10時間程度の業務を2カ月以上請け負う。パーソルホールディングスはママボランを「CSR(企業の社会的責任)を兼ねた事業」(稲田氏)とする。1カ月当たり10人程度のマッチングが目標だ。

 併せて2017年7月1日に設立したグループ会社「パーソルファシリティマネジメント」の運営開始も発表した。同社は働き方の効率化に役立つオフィスのコンサルタントやオフィスリフォームのプロジェクト管理代行「プロジェクトマネジメントアドバイザリー(PMA)サービス」などを手掛ける。

 パーソルファシリティマネジメントの槌井紀之社長は「専門家が管理することで、(リフォームや移転時の)コストを抑えられる」と話した。同氏によると日本企業がオフィスリフォームにかける費用は平均で坪当たり35万~50万円程度だが、同様のリフォームを同社が管理した場合は20万円程度で済むという。PMAサービスの価格は移転やリフォームなどにかかった施工費の20%が目安だ。

パーソルファシリティマネジメントの槌井紀之社長
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