乾電池の形状をしたIoT(インターネット・オブ・シングズ)製品「MaBeee(マビー)」の開発を手掛けるノバルスは2017年9月1日、BtoB事業を本格的に開始する。生活雑貨や家電、住宅設備メーカーなど向けに製品のIoT化を支援する。「MaBeeeに採用した小型・省電力のIoTモジュール開発技術を生かす」と岡部顕宏代表取締役は語る。

写真●ノバルスの岡部顕宏代表取締役
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 MaBeeeは、乾電池を使用する玩具や家電などの機器をスマートフォンの専用アプリから操作できるようにするための製品。単3電池の形状をしており、内部に単4電池を挿入して使う。MaBeeeを電池の代わりに機器に入れれば、スマホからBluetooth経由で電力をコントロールできる。電源のオン・オフのほか、電車やクルマの玩具であれば、動くスピードを調整できる。市販開始は2016年8月。現在は家電量販店や玩具店など600店舗以上で取り扱われ、累計1万台超を販売した。2016年のグッドデザイン賞 金賞やキッズデザイン賞 経済産業大臣賞を受賞して話題になった。

 新たに開始するIoT化支援サービスでは、新製品の企画立案から試作品の開発、IoTモジュール部分の量産までを手掛ける。IoTモジュールの実装については、2パターンを想定する。一つはMaBeeeそのものを使う。もう一つは、顧客企業向けに新規開発するパターンだ。「MaBeeeの基板は、温度・湿度や加速度、重量などを測るセンサー類を容易に追加できる設計にしてある。BtoB事業では顧客企業の要望に応じてカスタマイズしたIoTモジュールを使い、製品のスマート化を実現する」(岡部代表取締役)。

 支援サービスの料金やIoTモジュールの量産価格は個別見積もり。2018年3月までに5~10社からの受注を見込んでいる。

 ノバルスは同日、BtoB事業参入のためにニッセイ・キャピタルから第三者割当増資による1億円の資金調達を実施したと発表した。SDK(ソフトウエア開発キット)の開発やBtoB向けマーケティング費用、人材強化費用に充てる。