仮想通貨取引所「Coincheck」で2017年5月9日午前、ビットコインなどの仮想通貨価格が異常値となる障害が発生した。当時のビットコイン価格は1BTC(ビットコインの単位)=20万円前後で推移していたが、相場の約5倍の価格が表示されたもようだ。誤った価格で約定した取引があり、取引所を運営するコインチェックは「該当時間の取引に関しては、5月9日午前11時25分の状態に戻す」とし、理解を求めている。「利用者の個人情報および資産の流失はない」(コインチェック)。

 午前11時25分ごろ、ビットコインなどの価格表示が突如、跳ね上がった。1BTC当たり約20万円だったのが、100万円前後の価格を表示したとみられる。コインチェックは関連するサーバーを停止、入出金や仮想通貨の売買を停止する措置を講じた。同社の公式ブログによると障害の原因はハッキングなど外部からの攻撃によるものではないという。ITproの問い合わせに対してコインチェックは「ブログ以上のことはコメントできない」と回答した。

 コインチェックは今後、障害発生時に成立した取引は11時25分時点までロールバックの措置をとる予定で、該当時間中のユーザー登録、約定した取引、ブロックチェーン上に記録されていない送金などが無効になる見込みだ。

 「約定していたのに約定前の状態に戻された。ショックが大きい」(33歳目黒区在住女性)。この女性は70万円を仮想通貨に投資していたが、突如資産額が1600万円になっていたことに気づき、その後、11時43分に約101万円で売却していた。Coincheckのユーザーからは今回のトラブルに対して不満の声が上がっている。

 ビットコイン価格は世界的に値上がりを続けており、2017年5月に入って最高値を更新。5月9日には、1BTCの価格が20万円を突破している。

障害発生を報告するコインチェックのブログ
[画像のクリックで拡大表示]