NTTデータは2017年3月6日、同社のクラウドロボティクス基盤を活用し次世代テレビによる新たな視聴体験の実現に向けた実証実験を日本テレビ放送網と2017年3月に実施すると発表した。

 NTTデータは、NTTが研究開発を進める「音声音響処理技術」「日本語解析技術」、コミュニケーションロボットやセンサーなど各種デバイスを連携制御する技術「R-env:連舞」などから構成する「corevo」関連技術について、コミュニケーションロボットを活用した実証実験を様々な業界で実施し有効性や実用性の検証を行っている。今回は、その一環で、放送サービスとの連携によるサービス検証を実施する。

 一方、日本テレビでは、今後普及が見込まれるコミュニケーションロボットと視聴者をつなぐ新たなテレビ視聴体験の実現に向けた可能性を検討してきた。

 2017年3月7日・8日に日本テレビ放送網が開催している「CREATIVE TECHNOLOGY LAB」において、この実験の一部内容が紹介された。ここでは、両者の連携によって想定される活用シーンがデモンストレーションされている。

 放送波では、字幕など含めて様々な情報がメタデータとして家庭に送信されており、それを蓄積する。家庭にあるロボットは、AI技術により簡単な対話などが可能。その会話のネタに放送波で提供されるメタデータを活用する。例えば、あの番組でこの店のラーメン店が紹介されていたよと返事するといった機能を実装したという。

 デモでは、「ニュースを教えて」と呼びかけると、テレビ画面にニュースを表示したり、放送波をトリガーにロボットが話し出すといった実演も行った。

 実証実験は、ヴイストンのコミュニケーションロボット「Sota」、シャープのモバイル型ロボット電話「RoBoHoN」などのコミュニケーションロボット、高機能赤外線学習リモコン、地上デジタルテレビ放送を受信するHybridcast対応型テレビをネットワーク上でつなぐ。

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(発表資料から)

 これにより、静的な番組表情報との連携だけでなく、地上デジタルテレビ放送波で提供するイベントメッセージ機能を活用して、コミュニケーションロボットが受け取るテレビ番組の状況変化に応じた情報を元に、視聴者に対してタイムリーな身体の動作と音声発話を行う。その結果として、「あたかも人間とロボットが一緒にテレビ視聴し、番組内容の変化を共感できる」という新たな視聴体験の提供を目指す。

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