ピクセラは2017年3月2日、「4K放送受信技術を中心とした成長戦略発表」と題した記者発表会を開催し、4K放送受信機の開発ロードマップを示した。

 まず2016年に始まったBSの4K試験放送に対応する専用受信機を2017年夏に発売する(図1)。試験放送を受信したいと考える4K放送関連企業向けのBtoB製品と位置付ける。

図1●試験放送専用受信機の概要
出所:ピクセラ
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 取締役 最高執行責任者(COO)の栗原良和氏(写真)は、「BSの4K放送で採用される新方式にハード面のみで対応しようとすると、かなり大掛かりな装置が必要になる。このため今はNHKの放送局など、限られた場所でしか見られない」「今回、大部分の処理をソフトウエアで行うことによって、汎用的な4K対応の映像処理チップを搭載することで、4K試験放送を受信できるようにした」と説明した。ピクセラ側の説明終了後には、試験放送専用受信機の試作機によるデモが行われた。

写真●取締役 最高執行責任者(COO)の栗原良和氏
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 2018年夏には、同年12月開始のBS 4K実用放送に対応する廉価版STB(2万円以下)の販売を開始する(図2)。経営企画本部 経営企画部 部長の井上康太氏は、「BSの4K放送をそのままでは受信できない4Kテレビは900万台もある。当社にとっては飛躍のチャンス」とした。

図2●ピクセラの受信機開発ロードマップ
出所:ピクセラ
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 4K実用放送開始後には、STBと4Kモニターをセットにしたものを「4Kテレビ」として販売する。ピクセラは2019年と2020年の2年間における4Kテレビの市場規模を1400万台と見込んでいる。