自動車部品などを製造するミツバは2017年2月20日、グローバルでの人事評価に人工知能(AI)を活用すると発表した。グローバルで53社あるミツバグループの中で、各国の人材情報を収集・一元管理し、人材の評価や育成手順を標準化・効率化する。今後、数年かけてAIを人事システムに組み込んでいく。

 ミツバは、新しい人事システム基盤として、ワークスアプリケーションズの人工知能(AI)型ERP(統合基幹業務システム)である「HUE(ヒュー)」を採用した。これまで人事評価で不足や偏りのあった人材情報をHUEを用いて収集・分析する。これらの情報を基に、一般的な社員情報から、他の社員や自己による評価情報、人間関係や特性などをAIを使って解析していく。

ワークスアプリケーションズの人工知能(AI)型ERP(統合基幹業務システム)「HUE」の画面例
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 例えば、HUEの基盤上にあるチャットデータから、上司や部下、他部署とのコミュニケーション量を把握したり、連携したビジネス向けSNS(LinkedInなど)から情報を収集・活用したりできる。AIを使って社員の能力を分析したり、業務に適した人材を抽出したりすることも可能という。

 グローバルで評価を標準化・効率化する取り組みとしては、AIの翻訳機能や能力評価機能を活用する。各国にある拠点の人事部門がそれぞれの言語で人事情報を書き込むと、AIの自動翻訳機能を使うことで情報を共有できるようになる。さらに、これまでに蓄積したスキル管理やeラーニングといったタレントマネジメントのノウハウを活用することで、人材育成にも利用する考えだ。