ウイルス対策ソフト「CylancePROTECT」を手掛けるCylance Japanは2017年2月14日、ウイルス対策ソフトが使う人工知能(AI)技術を解説する記者向けのセミナーを開催した。米Cylanceで技術分野のバイスプレジデントを務めるロン・タルウォーカー氏は「AIを使ったとするウイルス対策ソフトは多いが、未知のマルウエアを検知できるソフトはCylancePROTECT以外にない」と自信を見せた。

米Cylanceで技術分野のバイスプレジデントを務めるロン・タルウォーカー氏
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 CylancePROTECTはPCに導入するウイルス対策ソフト。PC上のファイルをスキャンして有害なソフトかどうかを判断する機能を、AI技術を使って開発している。タルウォーカー氏は「他社のウイルス対策ソフトは、マルウエアの一覧を作ったりマルウエアとの類似性を判別したりするのにAI技術を使っている。一覧とファイルを比較するという手法はAI技術を導入する前のウイルス対策と変わっていない」と話す。

 Cylance Japanの乙部幸一朗CTO(最高技術責任者)は「Cylanceのマルウエア検知機能は計算ソフトのようなもの。ファイルを読み込むとマルウエアの確率を算出する」と提供するウイルス対策ソフトを説明した。Cylanceはマルウエアかどうかを判別するための、数理モデルと呼ぶ判定機能を開発している。数式に値を入力すると答えが出るように、数理モデルがファイルを読み込むとマルウエアの可能性が算出されるという。マルウエア情報の一覧と検査対象のファイルを比較するといった作業がないため、「PCの利用者がウイルス対策ソフトの稼働に気付かないほど、CylancePROTECTの動作負荷は小さい」(乙部CTO)という。

Cylance JapanでCTO(最高技術責任者)を務める乙部幸一朗氏
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