NECと日本オラクルは2017年2月14日、オラクルのクラウドサービス「Oracle Cloud」をNECのデータセンターから提供すると発表した。2017年4~6月中に提供を開始する。NECのクラウドサービスとOracle Cloudを同一データセンター内で接続してシステムを構築できる。富士通もOracle Cloudを富士通の国内データセンターから提供すると2016年7月6日に発表済みで、こちらは2017年3月末までに提供を始める予定だ。

 NECの橋谷直樹執行役員は「Oracle Cloudが提供できることで、柔軟なシステム構築を顧客に提案しやすくなる。NECが強みとするシステム構築、サポート提供といったサービス事業を強化できる」と提携の狙いを話した。

NECの橋谷直樹執行役員
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 NECは神奈川と神戸のデータセンターに、Oracle Cloudと同じ環境が従量課金で使える専用機「Oracle Cloud Machine」や「Exadata Cloud Machine」を導入。従量課金で使えるオラクルの専用機をNECが再販する形でOracle Cloudの提供を始める。

 日本オラクルの石積尚幸執行役副社長は「NECがOracle Coud Machineの一次保守を提供する国内最初のパートナーになった。NECの顧客企業はOracle Cloudを含めた一貫したサービスをNECから受けられる」と話した。

日本オラクルの石積尚幸執行役副社長 クラウド・テクノロジー事業統括
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 NECがオラクルの専用機を使って提供するサービスは「オラクルが米国のデータセンターから提供するパブリッククラウドと同じ」(石積副社長)だ。オラクル製のデータベース「Oracle Database」やWebサーバー「WebLogic Server」といったソフトをサービス型で使えるようになる。

 橋谷執行役員は「NECのデータセンターで運用するクラウドサービスを使う顧客企業に、オラクル製品を使ってもらいやすくなった」と話した。これまでオラクル製品をクラウド上で使う場合は、米国のデータセンターで提供するOracle Cloudか、オラクルがライセンスを許諾しているAmazon Web Services(AWS)またはAzureを利用するしかなかった。

 NECは同社製SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の基盤にもオラクル製品を活用する。地方公共団体向けソリューションの「GPRIME for SaaS」やPLM(製品ライフサイクル管理)ソフト「Obbligato for SaaS」などは、データベースにOracle Databaseが使うことで機能が拡張できるという。

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