ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は2018年2月7日、国内で携帯電話事業を営む子会社ソフトバンクを株式上場させた後の同社の経営体制について「社長は引き続き宮内(謙社長)。私は会長に就く」と述べた。同日に開いた決算発表会で明かした。

 ソフトバンクの宮内社長は1984年に現在のソフトバンクグループに入社以来、34年間にわたり孫会長兼社長の右腕として活躍してきた。ただ年齢は68歳と孫氏より8歳年上。「300年成長を続ける組織体制」(孫会長兼社長)を目指すうえで、いつかはバトンタッチが必要となる。

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長
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 孫氏は宮内社長体制について「永遠ではない」としながらも、「権限は宮内(社長)に集中する。既にこの1~2年は宮内(社長)中心でやってきた。宮内(社長)の下に役員を置き、後継者として育成していく。社長は宮内、指名打者でいく」と断言した。

 孫氏は記者の質問に答える形で1月末に102歳で亡くなった元シャープ副社長の佐々木正氏についての思いを次のように語った。「創業より前に(私が開発した)電子翻訳機をシャープとライセンス契約して初めてお金を手にした時の相手方が当時専務の佐々木さんだった。以後は佐々木さんが渡米するたびに(米国にいた私と)食事をした。ソフトバンクを創業してからも佐々木さんが東京に来るたびに食事に呼んでもらって、いろいろとご指導いただいた。親戚でも(ソフトバンクの)投資家でもなく、顧客でもないのに、親切にアドバイスいただいた。こんなにありがたい人はいない」。

 さらに孫氏は「102歳で亡くなられたが、最後まで最先端の技術に対して思いを深く、高らかな志を掲げておられた。恩人であり、私の尊敬する方であるということは間違いない。ありがとうございます」と続けた。