日本ユニシスは2018年2月2日、同社の研究開発の成果を紹介する「R&D見本市」のメディア向けプレビューを開催した。同社の研究組織である総合技術研究所が取り組む人工知能(AI)、量子コンピュータ、IoT(インターネット・オブ・シングズ)、オープンデータ活用、人間特性研究といったテーマごとに成果を公開した。

 AI関連では、100万語におよぶ単語同士の連想を学習させた「コモンセンスAI」を使い、ミーティングを活性化させるスマートデバイス向けアプリを展示。同アプリは会議中の発言をスマートデバイスの音声認識機能でテキストに変換して、キーワードを自動抽出する。その後、コモンセンスAIでキーワードに関連する単語を表示する。アイデアの発想を広げる目的で活用できるという。

AIを活用したミーティング活性化アプリ
イトーキとの共同研究で開発しており、2018年にイトーキが販売予定
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 量子コンピュータ関連では、量子コンピュータ上で動作するソフトウエアの開発方法論の研究成果を紹介した。量子コンピュータはステップ実行ができない、最終結果が確率的に表現されるなど、現行のコンピュータ(古典的コンピュータ)とは特性が大きく異なる。そのため、プログラミング言語やソフトウエア開発方法論をこれまでとは別に検討する必要がある。

 総合技術研究所の川辺治之上席研究員は「数学的にプログラムの正しさを検証する『形式手法』を量子プログラミング(量子コンピュータのソフトウエア開発)に応用する。古典的コンピュータでは形式手法が登場する前にプログラミング言語が完成したこともあり、形式手法が十分に取り入れられていない。量子プログラミングでは言語デザインの段階で形式手法を取り入れたい」と話した。