KDDI(au)は2018年1月31日、高橋誠副社長が4月1日付で社長に昇格すると発表した。田中孝司社長は会長、両角寛文副社長は副会長に就く。新規ビジネスの開発などを担ってきた高橋新社長の下、従来の通信事業だけでなく、金融や保険、物販などを総合的に手掛ける「ライフデザイン企業」への転換を急ぐ。

KDDIの田中孝司社長(左)と高橋誠副社長(右)
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 田中氏は2010年12月、スマートフォンへのシフトに出遅れた状況で社長に就任。就任後は「マルチユース」「マルチネットワーク」「マルチデバイス」をキーワードとした「3M戦略」を推進。携帯電話と固定通信のセット割引「auスマートバリュー」を他社に先駆けて導入したほか、米アップルの「iPhone」の取り扱い(2011年10月発売の「4S」)も早々に決断し、業績の拡大に大きく貢献した。

 高橋氏はかつて携帯電話端末やコンテンツ開発などの担当を長らく務め、近年は金融・決済をはじめとした上位レイヤーを中心に新規事業の開拓を推進してきた。「次期社長」との噂は田中社長の就任前から10年近く流れていたキーパーソンで、満を持しての就任となる。

 同日の説明会では「IoTや5G、AIなどで何が実現できるのか、ものすごくワクワクしている。様々なビジネスやサービスが大きな変革期を迎え、産業全体が大きく変わる時代になる。通信とライフデザインの融合が訪れると考えており、非常に動きが激しい中、先導役となってトランスフォームさせていきたい」と抱負を述べた。

 高橋氏は1984年3月に横浜国立大学工学部金属工学科を卒業し、同年4月に京セラ入社。1985年の通信自由化を控えた1984年6月に第二電電に移り、以降は一貫して電気通信事業に携わってきた。2003年4月に執行役員、2007年6月に取締役執行役員常務、2010年6月に代表取締役執行役員専務、2016年6月に代表取締役執行役員副社長。滋賀県出身。アウトドア派で登山やスキーを楽しむほか、2017年には東京マラソンにも参加した。