楽天は2018年1月30日、野村ホールディングスの連結子会社である朝日火災海上保険の買収に関して株式公開買い付けの開始公告を出した。前日の1月29日、同社を株式の公開買付けで買収して完全子会社にすると発表したのを受けた措置。野村ホールディングスが所有する朝日火災海上保の株式全て(所有割合は75.22%)については、野村ホールディングスが公開買付けに応募することで合意している。楽天は6月末までに100%の株式取得を目指すとしている。

 楽天は提供する多様なサービス・商品のそれぞれに伴う固有のリスクを損保商品で引き受けられれば、楽天会員をはじめとする顧客がより安心して快適に楽天のサービス・商品を購入でき、社会・人々の生活に一層貢献することが可能になると判断。2017年1月ごろから損害保険への参入を検討していたという。

 買収後の協業戦略については、シナジー効果が見込まれる領域での協業を早急に達成するとしている。具体的には(1)楽天市場の会員・加盟店に対する保険商品の販売、(2)楽天生命保険(代理店を含む)、楽天インシュアランスプランニング、楽天アンセルインシュアランスを通じた保険商品の販売、(3)グループの各企業との提携、(4)楽天が保有するインターネット技術を活用した新保険商品の開発――などを挙げている。

朝日火災海上保険買収の決議について伝える楽天のプレスリリース
(出所:楽天)
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