ヤフーは2018年1月24日、社長交代について会見を開いた。川辺健太郎副社長兼COO(最高執行責任者、43)が6月の株主総会後に社長に就く。宮坂学社長兼CEO(最高経営責任者、50)は代表権のない会長に就任する。「インターネットを心底愛している」という川辺新体制の下、データ活用による競争力の強化を目指す。会見に臨んだ宮坂氏は社長交代に戸惑いがあったことを認めつつ、若返りで「時計の針を1つ進める」ことを選んだと述べた。

社長交代を発表する宮坂氏(左)と川辺氏
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 「就任から6年、パソコンだけでなくスマートフォンで利用される会社、メディアだけでなくEコマースでも強い会社にしようと業容の拡大に取り組んできた。ある程度前進できたがインターネット環境の変化は激しい。新しいテーマはデータの会社になること。新しい山に登るには新しいリーダーが必要と考えた」。宮坂氏は会見の冒頭、社長交代の経緯をこう説明した。

 宮坂氏より7歳年下の川辺氏は「社員に近い年齢に社長が若返る。インターネットネイティブの役員とともに、全社一丸となって成長に取り組む」と表明。「ネットはまだまだ伸びしろがある。中核事業であるメディアもECも成長できる。誰かがやる前に、我々が率先して新しい未来を作っていきたい」。

「迷ったら若い人」をヤフーの文化にしたい

 爆速経営からスマホシフト、そしてデータを活用する「データドリブンカンパニー」へ。宮坂氏が就任以来、掲げてきた企業理念であり事業方針だ。宮坂氏は2016年ごろからデータドリブンカンパニーを掲げてきた。自ら掲げた事業方針を引き続き社長にとどまって遂行する選択肢もあったとしつつ、「組織は放っておくと徐々に年齢が上がる生き物のような存在。迷ったときは若い人を選ぼうとずっと自分に言い聞かせてきた」(宮坂氏)。若手にチャンスを開くことを率先垂範することを「ヤフーの文化にしたい」(同)。

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