教育(Education)×ITの「エドテック(EdTech)」事業を手掛けるEduLabは2018年1月18日、人工知能(AI)を活用して手書き文字をデータに変換するサービスを始めた。活字を対象にしたOCR(光学的文字認識)や決まったマス目内の文字を認識する既存技術と違い、形や文字間隔にばらつきがある手書き文字でも9割以上の精度で認識できるとする。試験の採点や保険の申し込み手続きなどを効率化する需要を見込む。

手書き文字の認識例
(出所:EduLab)
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 サービス名は「DEEP READ」。個人向けにはクラウドサービスとしてインターネット経由で提供し、企業向には社内で運用するオンプレミス方式も提供する。

 同社は「人間が文章を認識するのと同様に、文章のコンテキスト(文脈)をAIに学習させることで手書き文字認識の精度を高めた」(松本健成事業開発室マネジャー)。DEEP READは手書きの書類をスキャンするなどして作成した画像データを読み込み、1文字ずつ認識するのではなく文章全体を認識し、前後の関係などから類推して手書き文字を認識していく。

 独自開発したAIに手書き文字を学習させるため3万5000件の画像を読み込ませた。結果、93%以上の精度で文字を正しく認識できたという。

 具体的な用途として、試験の答案の採点業務を効率化する用途を挙げる。マークシート式の大学入試センター試験に替わって2020年度から記述式を取り入れた試験が始まるため、採点業務で手書き文字認識が役立つとみる。

 ほかにも保険やクレジットカードの申し込み手続き、役所の各種申請手続き、各種手書き書類の電子化など幅広い用途を見込む。料金は個別見積もりだが、氏名欄や住所欄といった読み取りエリア1カ所当たり0.5円として月額20万円から。