ヤフーグループのシナジーマーケティングとGYAOは2018年1月17日、テレビ朝日系列が2017年12月3日に放映した漫才コンクール番組「M-1グランプリ2017」の順位予想企画「GYAO!三連単順位予想キャンペーン」のシステム基盤を構築したと発表した。

 M-1グランプリ2017の三連単順位予想キャンペーンは、番組に出演する漫才コンビの中から、優勝・2位・3位になるものを予想する企画。番組で投票を呼びかける時間帯には、順位予想の投票や投票の状況を確認する視聴者のアクセスが特に集中し、最大で秒間2万アクセスにも達したという。アクセス数の急増に柔軟に適応する必要があるため、システム基盤はパブリッククラウド上に構築した。

 クラウドサービスは米アマゾン・ウェブ・サービスの「Amazon Web Services(AWS)」を選択。順位予想の投票をリアルタイムで受け付ける仕組みとして、ストリームデータ処理サービス「Amazon Kinesis」を採用した。このKinesisで受けたデータを、仮想マシンサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」上に稼働させたサーバーが1分に1回の頻度で集計し、さらにリレーショナルデータベース(RDB)のマネージドサービス「Amazon Aurora」へと伝送する。Amazon Auroraに蓄積したデータを活用し、投票状況をほぼリアルタイムで表示させるようにした。

 データベース(DB)には、NoSQL DBのマネージドサービスである「Amazon DynamoDB」の採用も考えられたが、見送ったという。シナジーマーケティングのSIソリューショングループに所属する橋本 翔氏は「投票状況のランキング表示では複雑な集計が必要になるため、データ検索が容易な方が運用しやすいと判断した」と話す。

 順位予想の投票は最終的に約30万件に達した。番組の放映日だけで20数万件の投票を受け付けた。GYAOの中西賢一テレビ番組ビジネス部ビジネス推進リーダーは「前年の同様の企画よりも10倍以上の投票を受け付けたが、安定して運用できた」と胸を張る。

三連単順位予想のシステムを構築・運用したメンバー
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