GE DigitalのSolution Architect、Rajendra Mayoran氏
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 「GEも最初から(IoT化が)できたわけではない。5年かけてようやく現地点にたどりついた」。2016年10月19日、デジタル技術によるものづくり革新をテーマにしたイベント「FACTORY 2016 Fall」(東京ビッグサイト)の講演で、米General Electric社(以下、GE社)のソフトウエア部門であるGE DigitalのSolution ArchitectであるRajendra Mayoran氏はこう強調した。

 現在のGE社は「Industrial Internet(産業のインターネット)」戦略を推進し、IoT(Internet of Things)のフロントランナーとして知られている。しかし2010年ごろの状況は大きく異なっていた。航空機エンジンや発電用タービンを製造する伝統的な産業機器メーカーで、特徴的だったのは金融部門の収益が大きいことだった。

 そんなGEがIoTに注力するようになったのには1つのきっかけがあったという。2010年ごろ、GE社が貨物列車にエンジンを供給している鉄道会社に、データ分析を得意とするIT関連企業が入り込んだのだ。

 「鉄道会社からデータをもらえれば、よりよいサービスモデルを提供できる」といった触れ込みだった。「それはハードウエアを造るメーカーからすると、いったん製品を納入すると20年間程度は保守契約で継続的な収入が入るというビジネスモデルが脅かされることを意味していた」(Mayoran氏)。

 ソフトウエアを活用することで、より良いオペレーションが提供できるなら、産業機器メーカーの製品は近い将来、単なるコモディティーになってしまう。どこのメーカーの製品もデジタルで分析できる世界がやってくる。

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