日経BP社の月刊誌「日経Linux」と「日経ソフトウエア」は2016年10月21日、東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2016」で、「『みんなのラズパイコンテスト2016』受賞作品発表会」を開いた。同コンテストは、5000円程度で購入できる小型PCボード「Raspberry Pi」を用いた電子工作やアプリケーションで優れた作品を表彰するもの。作品を作る前のアイデア段階で応募することも可能だ。

 第3回となる今回は、昨年の約1.5倍となる150件以上の応募があった。その中で、準グランプリから優良賞まで計50作品が受賞。この発表会ではそのうち20作品を写真などで解説した。解説は、審査や運営を担当した日経Linuxの岡地伸晃編集長、安東一真副編集長、日経ソフトウエアの久保田浩編集長の3名。ゲストとして、イメージキャラクターを務め、「れいぴょん」の愛称で親しまれている、モデルの大澤玲美さんが登壇した。

イメージキャラクターの大澤玲美さん
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 Raspberry Piシリーズは、2016年の9月に累計1000万台を超えるなど、順調に世界中に浸透している。このコンテストでも「今回は応募数とともにレベルも上がっており、選びきれずに15個も受賞作を増やした」(安東副編集長)と言う。最優秀作品に送られる「グランプリ」も、甲乙付けがたい2作品があり、その双方に「準グランプリ」が贈られることになった。

 準グランプリの1作目は、チーム「えれくら!(かめいさんほか)」による「アイロンビーズ自動配置マシン『アイロンビーズセッター』」という作品。Webアプリで色や形を指定すると、その通りにカラフルなビーズを並べてくれる装置だ。色認識センサーを搭載するなど、未完成品ながら優れたアイデアだった。えれくら!の亀井卓也さんは「自分が実現したいと言った妄想が、受賞という結果になってうれしいです。完成したらぜひ皆さん動いているところを香川県まで見に来てください」と、作品完成に向けた決意を語った。

準グランプリを獲得した「えれくら!」の皆さん
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 準グランプリの2作目には、小助川 淳一さんの「進化し続ける我が家の『IoT』」という、家庭生活を便利にするシステムが選ばれた。家中にセンサーや表示装置を置き、生活のちょっとした作業を「IoT化」する試みで、現時点では、ごみを出す日の通知、気象に応じた携帯電話へのアラームなどの機能を備えている。小助川さんは、「私は63歳。この歳になってLinuxに取り組むとは考えてもみませんでした。老後の勉強にはなるかと思い、頑張ってプログラムを作りました。素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます」と喜びの声を上げた。発表会の後には、表彰式も開催。会場に駆け付けた5組の受賞者に賞品が手渡された(写真4)。

準グランプリを獲得した小助川 淳一さん
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発表会に駆けつけてくださった受賞者の皆さん
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 受賞作品の概要は、関連記事、および11月8日発売の日経Linux 12月号、10月24日発売の日経ソフトウエア12月号、10月31日発売のラズパイマガジン12月号で解説している。さらに、12月中旬発売予定のラズパイマガジン2017年2月号では、受賞作品を一つずつ詳しく紹介する。