2016年10月19日から21日にかけて東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2016」において、NTTデータの代表取締役常務執行役員 植木英次氏は、「デジタルの乱気流に立ち向かう技術経営とは」と題する特別講演を行った。

NTTデータの代表取締役常務執行役員 植木英次氏
(撮影:新関 雅士、以下同じ)
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 講演の冒頭、植木氏はピーター・ドラッカーの著書「乱気流時代の中での経営」の中から「企業は『突如として襲う烈風』に耐えるとともに、『突如として現れる機会』を利用しなければならない」という一節を紹介。続けて「この書籍が出版されたのは30年以上前で、まさに情報通信革命の真っただ中だった。現在、企業を取り巻く環境は、ますます不確実になっている。その中で、急激な変化による脅威をチャンスに変える取り組みが強く求められている」と語った。

 植木氏は、現在の企業を取り巻く「乱気流」について、「デジタル革命によって巻き起こされている」(植木氏)と指摘。企業がデジタル革命に立ち向かい、乱気流を乗り越え、競争に勝ち残っていくための方法論を「予見」「情報」「共創」の3つの視点で説明した。具体的には、「変化の兆しを『予見』し、『情報』で武装し、『共創」によるイノベーションを創出する取り組み」(植木氏)となる。

 このうち予見では、表面化していない変化のきざしを捉えるだけでなく、「ビジネスに取り入れるタイミングを見極めること」も大切となる。植木氏は、未来の技術トレンドを予見する情報源として、NTTデータが毎年、策定している「NTT DATA Technology Foresight」を紹介。植木氏は「2012年からは、NTT DATA Technology Foresightの情報をお客様にも公開している。変化を先取りした技術やサービスを開発し、自社のビジネスに取り込むのに役立ててほしい」と述べた。

必要な経営資源は「共創」で取り込む時代

 続いて、「情報」の活用では、「あらゆる情報を取り込み、活用し、試行錯誤を繰り返すことで競争力を強化できる」(植木氏)と強調。植木氏は、情報活用と試行錯誤により、競争力のある技術を開発できた事例として「脳の本音を可視化」するシステムを紹介した。

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