Apple PayのWebサイト
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 米Appleは、現在米国のみで提供している同社の決済サービス「Apple Pay」をカナダに導入する計画を立てていると、米Wall Street Journal(WSJ)が現地時間2015年4月17日に報じた。

 それによるとAppleは2015年11月にカナダでApple Payを立ち上げるべく、同国の大手銀行6行と協議を進めている。この協議がまとまれば、Appleは同社のスマートフォン「iPhone」や腕時計型端末「Apple Watch」を使ったクレジット/デビットカード向けモバイル決済サービスを、同国の至る所で導入できるようになる。

 現在Appleと交渉している金融機関は、「Royal Bank of Canada」「Toronto-Dominion Bank」「Bank of Nova Scotia」「Bank of Montreal」「Canadian Imperial Bank of Commerce」「National Bank of Canada」である。

 Wall Street Journalによると、これら6行でカナダのリテール口座全体の90%以上を占めるという。またiPhoneはカナダのスマートフォン市場で3分の1のシェアを占めるなど普及率が高い。これに加えカナダでは多くの小売店が、店頭でのApple Pay決済に必要なNFC(近距離無線通信)対応端末をすでに導入している。

 これらのことから、カナダはApple Payにとって魅力的な市場になっていると、Wall Street Journalは伝えている(関連記事:「iPhone 6」と「同6 Plus」に搭載のNFC、当初の用途はApple Pay限定)。

 同紙によると、カナダの大手銀行はAppleとの契約に前向きという。ただその一方で、各行はAppleが提示する手数料やセキュリティ上の脆弱性に懸念を示しているという。

 同紙は事情に詳しい関係者の話として、カナダの銀行がAppleに支払うことになるクレジットカード決済の手数料は0.15~0.25%の範囲になる可能性があると伝えている。米国におけるApple Payのクレジットカード決済手数料は0.15%、米国でAppleが受け取っているデビットカード決済手数料は1回の取引当たり0.5セントだと同紙は伝えている。