トヨタ自動車は2017年12月14日、報道関係者向けにコネクテッドカーに関する勉強会を開催した。同社は2018年に車載通信端末を標準搭載した新型の「クラウン」を、コネクテッドカーの中核モデルとして発売する。クラウドを活用した車両データの収集、蓄積や、人工知能(AI)を使ったデータ分析サービスに積極的に取り組む考えだ。

 「今後重要になるのは、クラウドなどとの通信インフラ技術や、AIに代表されるようなデータ分析技術だ」と山本昭雄コネクティッドカンパニーコネクティッド統括部長は話す。車両の位置情報や部品の状態に関するデータをクラウドに収集し、新サービスの提供につなげる。大量データの分析にはAIの技術開発も求められるという。

山本昭雄コネクティッドカンパニーコネクティッド統括部長
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 トヨタは車両データの収集、蓄積基盤として、米マイクロソフトが提供する「Microsoft Azure」のようなパブリッククラウドの活用を検討している。収集するデータがそれほど多くない段階では、パブリッククラウドを使う方がコストが安く済むとの考えからだ。

 ただ車両データが増加すると、従量課金制が主流であるパブリッククラウドを利用する場合は、コストが膨らむ。「将来は自前でクラウドを構築していく」と山本統括部長は明かす。

 このほか、ディープラーニング(深層学習)などのAIに強い技術者を育成中だ。トヨタはAI技術の開発を進めているPreferred Networksへ出資しており、同社との技術連携などを通じて、トヨタでも「AI人材が育ち始めている」(山本統括部長)とする。

 トヨタは2020年には、販売する新車のうち、コネクテッドカーの割合を7割まで増やす計画だ。