家具・インテリア専門店「ニトリ」などを傘下に持つニトリホールディングス(ニトリHD)は、日本国内と中国・台湾の各グループ会社でタレントマネジメントシステムを導入した。勤怠や面談の履歴など人事関連の情報をシステムに集約し、適性のある従業員を迅速に異動・昇進させることを狙う。

ニトリホールディングスは日中台の3地域をまたぐタレントマネジメントシステムの運用を始めた(東京・新宿のニトリ店舗)
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 導入したのはワークスアプリケーションズの「COMPANY」シリーズ。日本では2014年に先行して導入しており、2016年4月に台湾、2017年9月に中国へとそれぞれ展開した。中国・台湾では正社員を対象に計120人が利用している。各地域の労働法制に基づいた労務管理や給与計算に使うほか、3地域共通の人事情報データベースを運用して面談などの履歴を蓄積。経営幹部が個々の社員の異動や昇進の可否を判断する際、必要な情報を簡単に参照できるようにした。

 ニトリHDは製造・物流・小売など分野をまたいで1年半単位で従業員を異動させ、各現場の経験を積ませる取り組みを「配転教育」と名付け実践している。従来は異動・昇進を判断する際、複数の人事システムやExcelのシートに入力した人事情報を参照しており、作業が煩雑になっていた。タレントマネジメント関連のシステムをCOMPANYに一元化することでこうした作業の省力化を図る。

 同社は今後、日中台の地域をまたいだ配転教育も積極的に実施する方針だ。このほか、米国とベトナムの各現地法人でもCOMPANYを採用しており、これらの地域でも今後COMPANYを活用したタレントマネジメントに取り組むとみられる。