日立製作所の東原敏昭社長兼CEO(最高経営責任者)は2017年11月1日、同社のイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2017 TOKYO」で基調講演を行った。

日立製作所の東原敏昭社長兼CEO
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 東原社長は2016年5月に提供を始めたIoT(インターネット・オブ・シングズ)を中心とする基盤サービス「Lumada」について説明した。単なるOSやソフトウエアではなく、人工知能(AI)やビッグデータなど技術的な要素と、同社の「共創」のための方法論「NEXPERIENCE」を組み合わせたものだという。顧客とともに同社のコンサルタントやデザイナー、エンジニアなどの専門家が一緒になって議論や観察を重ねることで顧客の課題を解決する。東原社長は「約1年半、Lumadaを進化させてきた」と自信を見せた。Lumadaの「オープンである」という特徴も挙げ、様々なパートナーのシステムとも接続可能であるとも述べた。

 AIやロボティクスの取り組みについても言及。AIについては2017年3月に発表した、人物の特徴をリアルタイムに判別できるAIを活用した画像解析技術を紹介した。空港や駅、ショッピングモールに複数のカメラを設置し、警備や迷子、徘徊者など特定の人物の発見に活用するという。

 同社のロボティクス「EMIEW」については、東京駅や羽田空港などで利用者や観光客向けの道案内の実証実験を進める。同社はEMIEWに関連して2017年9月、EMIEWが利用者の質問に回答できなかった場合、EMIEW自らが開発担当者に質問し、答えるべき回答を学習していくことが可能な音声対話技術を発表している。