日本IBMは2017年9月27日、同社の人工知能(AI)である「IBM Watson」(Watson)をパッケージ化したサービスを10月11日に提供開始すると発表した。同社はWatsonの導入期間とコストは3分の2になるとみている。販売経路もこれまでソフトバンクのパートナー経由だったが、日本IBMのパートナー経由でも販売を開始し、拡販を目指す。

日本IBMのIBMクラウド事業本部長 三澤智光取締役専務執行役員
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 「Watsonは2017年春時点で200社以上に導入されており日本の市場は立ち上がったと実感しているが、より多くの分野で活用されることを目指す」と日本IBMのIBMクラウド事業本部長 三澤智光取締役専務執行役員は話す。

 拡販に向けた施策は大きく2つ。1つめは、Watsonの導入実績を基にサービスをパッケージ化したことだ。フロントオフィス業務、バックオフィス業務、コンサルティングなどカテゴリーごとに分類される。日本IBMは16種類、ソフトバンクは29種類のパッケージを提供する。

 記者向け発表会ではパッケージの例を紹介した。「チャットボットを活用した新しい顧客接点ソリューション」は、チャットボットをベースにSNSなどの外部サービスと連携。利用者の性格などを分析して個人に合った情報を提供する。料金と導入期間は、技術検証の段階は2カ月で1000万円(税別)から、本番仕様の開発までは3カ月で2000万円(税別)から、クラウド環境での提供は月額7万円(税別)からだ。

チャットボットによる顧客対応のパッケージ
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 施策の2つめは、インテックやシグマクシスなど日本IBMのパートナー経由でも販売できるようにしたこと。従来はWatsonの提供はソフトバンクのパートナー経由のみだった。「引き合いが多く提供のためのリソースがひっ迫しており、AI技術者を確保する必要があった」と、日本IBMのワトソン事業部の吉崎敏文部長は理由を説明する。