パナソニック コネクティッドソリューションズ社は2018年1月25日、モバイルPCの「レッツノート」の新製品と、PC作業の可視化などができる「働き方改革支援サービス」を発表した。いずれも2018年2月から提供を始める。

 発表会の冒頭に登壇したパナソニック コネクティッドソリューションズ社常務の坂元寛明モバイルソリューションズ事業部事業部長は「レッツノートの提供は21年目に突入するが、2017年度の販売台数は過去最高の40万台になる見込みだ。2018年度に反動が来ないよう1年ぶりに魅力ある新商品、新サービスを投入する」と力強く語った。

モバイルPCの新製品を公開するパナソニック コネクティッドソリューションズ社の坂元寛明モバイルソリューションズ事業部事業部長(右)
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 2018年2月16日に発売するレッツノートの新製品の1つが、4個のコアからなる第8世代インテルCoreプロセッサを搭載した12.1インチ型の「レッツノートSV7シリーズ」だ。

 重量は約999グラム。外付けHDDといった外部機器などとの接続用に、Thunderbolt 3が利用できるUSB Type-Cのポートを搭載し、従来に比べて8倍以上の40Gビット/秒でデータ転送できるようにした。

 さらにディスプレイ上部のカメラと、Windows 10に搭載された認証機能の「Windows Hello」を組み合わせた顔認証もできるようにした。説明に立ったモバイルソリューションズ事業部開発センターの坂田厚志レッツノート総括は「軽量、頑丈、長時間利用といった従来の特徴に高速処理、高速転送、顔認証による高速サインインの3つの高速化技術を盛り込んだ。3つの高速化技術によって、モバイルワーカーは、仕事に充てられる時間をうまく創出できる」と説明する。市場予想価格は税別で約22万5000円から。

 発表会ではモバイルPCに加えて、2018年2月20日に提供を始める「働き方改革支援サービス」も紹介した。

 同サービスの基本は、PCの利用時間や利用アプリなどを取得してクラウド上で結果を分析できる「可視化サービス」だ。PC上に専用ソフトをインストールして、PCの利用状況を取得。専用クラウドに自動アップロードし、利用時間の割合などをグラフで可視化できる。

「働き方改革支援サービス」を使うとPCの利用時間や利用アプリを可視化できる
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 「社員1人ひとりがPCでどんな作業にどのくらいの時間をかけているのかといった可視化をすることで、自分の働き方を見つめ直せる。監視用途ではなく、無駄な作業をなくしたり、本来取り組みたい業務に時間の割り当てを増やしたりする動きにつなげられる」と、モバイルソリューションズ事業部マーケティングセンターの西谷裕之営業企画部部長は説明する。

 可視化サービスは、複数メーカーのPCを導入している企業もいるため、他社PCでも利用できるようにする。オプションとして、ソフトウエア型VPN(仮想閉域網)サービスやストレスチェックサービスなども順次提供していく。市場予想価格は、PC1台当たり月額1500円程度。働き方改革の機運の高まりを踏まえて、今後4年で20万顧客の獲得を見込む。

 発表会では、東京・銀座で2017年10月に開設したコネクティッドソリューションズ社の新オフィスも公開した。レッツノートの宣伝キャラクターを務める女優の比嘉愛未さんが、執務フロアでソフトウエア型VPNサービスとテレビ会議を使い、別フロアの発表会の会場に向けてレポートした。

東京・銀座に新設のオフィスフロアを女優の比嘉愛未さんがリモートでレポート
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 比嘉さんは「動画も鮮明でストレスなくやり取りできます。オフィスは開放感があって明るい空間。ドラマなどのオフィスシーンをこの場所で撮影する機会があれば、ぜひ参加したいです」と報告していた。

 発表会が終わった後、新オフィスが報道陣にも公開された。レッツノートの営業やマーケティング部門、管理部門の担当者が大阪の拠点から移り、執務している。パナソニックでは初めて役員を含めたフリーアドレス制を導入し、担当者は1フロアにある300席を自由に執務で利用できる。

東京・銀座に新設した新オフィスの様子。景色がよい窓際に執務スペースやソファ席を設けるなど、執務エリアに変化をつけている
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 仕切りをなくし見通しをよくするなどコミュニケーションの活性化を狙ったオフィス空間にしてある。「異なる部署の担当者同士のコミュニケーションも活性化してきている」と総務担当者は説明していた。