非常に微細なLEDチップを基板に敷き詰め、チップ自体を発光させることで画像を表示する装置。表示性能は液晶や有機ELディスプレイを上回るとされ、次世代ディスプレイ技術として注目される。

 マイクロLED(発光ダイオード)方式のディスプレイは、非常に微細な赤・緑・青(RGB)のLEDチップを基板に実装し、チップそのものを画素として発光させる仕組み。その特徴として、(1)高輝度・高コントラスト(2)広色域(3)高い応答速度による滑らかな映像表現(4)ほぼ180度の広い視野角などが挙げられる。そのいずれもが液晶や有機ELディスプレイをしのぐとされ、これまで以上に高精細な映像を表示できる次世代ディスプレイ技術として注目されている。

 マイクロLEDディスプレイの先駆けが、ソニーが2012年に発表した「Crystal LEDディスプレイ」だ。2017年には同技術を発展させたディスプレイシステムを法人向けに発売。人の髪の毛よりも細い約0.003mm2 のLEDチップを基板に敷き詰め、100万:1以上のコントラスト比を実現した。この性能は、通常外光環境下で従来の液晶ディスプレイと比較した場合、約30~50倍にもなるという。

 現状では超小型LEDの生産技術や基板へのチップの転写技術など課題が多いが、その潜在能力には米アップルらも着目。量産の見込みが立てば、液晶や有機ELに取って代わる可能性も高い。

マイクロLEDのテレビも登場
2018年1月に米国ラスベガスで開かれた「2018 International CES」では、韓国サムスン電子が146型のマイクロLEDテレビ「The Wall」を参考展示した
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出典:日経パソコン 2018年2月12日号 p.11
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