TOPWireless > モバイルの未来を考える正しい問いの立て方は(前)

Wireless

モバイルの未来を考える正しい問いの立て方は(前)

2017/10/31

Thornton May Computerworld

 2000年のドキュメンタリー映画「No Maps for These Territories」で、SF作家のWilliam Gibson氏は、「我々は理解不能な現在を生きていると思う」と述べている。また、米New York Times紙の記事で、ある専門家は「今後何が起きるか誰にも分からない新たな段階に達した」と話している。だが、筆者はそうは思わない。現在は理解可能である。そして、正しい問いを立てて考察すれば、未来に向かって、先見性に富んだ準備ができる。

 とりわけ鋭い質問で切り込むべき分野の1つがモバイルだ。現在のモバイルは可変要素が多く、非常に複雑だが、根底にあるパターンは識別可能だ。筆者としては、モバイル革命によって人類が到達した現在地を理解しようと試みることは、地球上のすべての人間に少なくとも必要だと考える。さらには、現代の企業幹部には、モバイル革命で人類がどこへ向かっているのかをじっくりと考える受託者責任がある。

モバイルの重要性

 モバイルテクノロジーは、人類の歴史の中で最も急速に導入が進んだコンシューマーテクノロジーだ。1兆ドル以上というとてつもなく大きな経済効果をもたらし、人々の日々の生活を変えただけでなく、企業の競合の様子をも変えた。モバイルテクノロジーによって、人間のあり方そのものが変わったと主張する人までいる。

 現代のモバイルと未来のモバイルには、しかるべき深慮が向けられているだろうか。個人や組織として、我々はモバイルの未来について正しく問題を見つめているだろうか。

 ここからは、特に重要な問いをいくつか見ていこう。

↑ページ先頭へ