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CIOが就任直後に気をつけるべき10カ条(前)

2017/10/30

Clint Boulton CIO

 新任CIOへの移行に関しては、すべてのケースに適用できる万能の攻略法はない。だが、この5年間で約200人のCIOの就任を支えてきたDeloitteの最近の調査報告では、この重大な移行に直面するITリーダーに向けて、10カ条のヒントを提示している。

 企業の最高情報責任者(CIO)の間では、CIOは「Career Is Over(キャリア終了)」の略だという冗談も聞かれる。CIOの平均在職期間が約4年であることを踏まえたものだ。ビジネスニーズの変化や、IT部門のリーダーシップへの不満を考えると、この時間軸は当分は変わりそうにない。

 新任のCIOとして企業に加わった人は、さまざまな障害に直面する。現在は、ビジネスを動かしていくうえでテクノロジーが果たす役割が並外れて大きい。したがって、テクノロジーを使ってビジネスを回しつつ、ビジネスの成長加速を同時に達成するという部分で、多くのCIOは難しい立場に置かれることになる。そう話すのは、DeloitteのCIOプログラムのリサーチディレクター、Khalid Kark氏だ。「企業が求めているのは、単なるテクノロジーリーダーではない。IT部門の先頭に立ってメンバーを鼓舞し、優秀な人材の文化を確立でき、刺激を与えられるようなビジネスリーダーが求められている」

 新任のCIOへの移行が特に難しい理由としてKark氏が挙げるのは、新しいCIOがすぐにビジネス戦略に着手することを期待するステークホルダーもいるのに対し、実際には新任のCIOはIT部門を軌道に乗せるまでに何カ月もかかることが多いという点だ。さらに、ビジネス部門のステークホルダーの中には、CIOの空位を埋める際に、候補者が会社の文化にうまく適合することを確認したいとの理由から、長めの時間をかける人もいるとKark氏は言う。例えば米Adobe Systemsは、CIOの後任選びに7カ月をかけ、IT部門の新たなアイデンティティの確立をCynthia Stoddard氏に託した。

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