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AIと機械学習の課題に対するMicrosoftの展望は(前)

2017/04/18

Steven Max Patterson Network World

AIを3階層に分類

 Lee氏は、Nadella氏に対する説明と同じように、MLを3つのTier(階層)に分けて話を進めた。

 Tier 0:Microsoftがトレーニング済みのモデルを顧客が利用でき、場合によってはドメイン固有のカテゴリを追加できる。Microsoftの機械翻訳APIを使ってコメントを翻訳するといったシンプルなケースもあり得るし、例えば女性ファッションの語彙など、ドメイン固有のカテゴリを機械翻訳APIサービスに追加するケースもある。これは例えば、各国の市場と異なる言語間にまたがったショッピングを実現するためにeBayが行ったのと同じようなものだ。

 Tier 1:このTierでは、Microsoft Cognitive Toolkitなどのツールと、ML向けに最適化されたクラウドハードウエアを、斬新でオリジナルなドメイン固有のモデルを構築できる開発者向けに提供する。これは、言うはやすく行うは難し、である。ML、コンピューターアーキテクチャー、システム最適化の専門家が必要となるからだ。

 Lee氏が例に挙げたのは、同社のパートナーである米UPMC Enterprisesだ。非営利医療機関である米ピッツバーグ大学医療センター傘下の営利部門である。Lee氏によると、UPMCが開発中のモデルについて、詳細はまだ話せないとのことだが、医師の仕事ぶりと患者への医療を向上できるものになるとしている。

 UPMCは、チームを結成してプロジェクトを先導する役として、MLに精通しているAdam Berger氏を採用した。モデルの構築、トレーニング、実証が完了したら、UPMCはそのソリューションを他の医療機関向けにも売り込む計画だ。医療分野でMicrosoftのプロダクティビティ製品やIT製品を利用している顧客は、世界140カ国で16万8000に上る。ピッツバーグは、第一線の大学附属病院や医療研究機関などで構成される大規模な医療コミュニティの中心に位置するのに加え、カーネギーメロン大学を中心とするAIとMLの先進的なコミュニティもある。

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