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サーバーレスはクラウドコンピューティングの未来か(後)

2018/01/25

Clint Boulton CIO

 クラウドは多くの企業に恵みをもたらした。各社の最高情報責任者(CIO)は、自前のサーバーを減らしたり、場合によっては自前のデータセンターを閉じたりという選択ができるようになった。代わりに、急成長するクラウド市場のさまざまなベンダーから、コンピューティングの処理能力、ストレージ、各種ツールを借りて使用する。だが、一部のCIOは、もっと効率的に処理能力を借りる方法に期待を寄せている。クラウドアーキテクチャの設計や管理は重荷となることが多い。こうした重荷を回避しようとCIOが採用しつつあるのが「サーバーレス」だ。

前回から続く)

サーバーレスのポテンシャル

 こうしてRockwell氏は、サーバーレスへの関心を高めつつある。サーバーレスになれば、アイドル状態のインスタンスという問題は意味を持たない。事前に定義したイベントが発生した時に、関数を実行するように作成したコードが起動し、サーバーレスプラットフォームが処理をこなす。ユーザー企業は、関数の実行回数を事前にクラウドベンダーに申告しておく必要はない。関数が実行されるたびに料金が発生するが、その額は1回の実行につき1セントにも満たない。

 これまでのクラウドで、アイドル状態のインスタンスによって無駄が生じていたことを踏まえると、サーバーレスでは5~10倍の効率性向上が得られる可能性があるとRockwell氏は言う。「健全な競争的原動力があるとすれば、こうした削減額の多くはユーザーに還元されるはずだ」と同氏は話す。

 サーバーレスがコンピューティングの次なる大波になるかどうかはまだ分からない。米Gartnerの見立てでは、サーバーレスの導入の90%以上は、IT部門のインフラチームや運用チームの管轄外の部分で生じる。ベンダー側は、New York Timesのような企業が表明している関心を生かしたいと考えている。同社のほか、米General Electric(GE)のChris Drumgoole CTOも、サーバーレスのモデルに強い関心を示している。

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