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サーバーレスはクラウドコンピューティングの未来か(前)

2018/01/23

Clint Boulton CIO

 クラウドは多くの企業に恵みをもたらした。各社の最高情報責任者(CIO)は、自前のサーバーを減らしたり、場合によっては自前のデータセンターを閉じたりという選択ができるようになった。代わりに、急成長するクラウド市場のさまざまなベンダーから、コンピューティングの処理能力、ストレージ、各種ツールを借りて使用する。だが、一部のCIOは、もっと効率的に処理能力を借りる方法に期待を寄せている。クラウドアーキテクチャの設計や管理は重荷となることが多い。こうした重荷を回避しようとCIOが採用しつつあるのが「サーバーレス」だ。

 通常のクラウドコンピューティングの場合、リソースを割り当てて稼働したインスタンスは、アプリケーションや機能に対する要求があった時だけ処理を行い、それ以外はアイドル状態で待機している。一方、サーバーレスコンピューティングは、特定のイベントが発生した時だけリソースがプロビジョニングされる。イベント駆動型コンピューティングの典型例がIoTだ。センサーを搭載したデバイスは、トリガーにその場で反応する。そして、ユーザーがスマートフォンでモバイルアプリにアクセスすると(これがイベント)、クラウド上の仮想マシンがその情報を取得して提供する。

 サーバーレスは「FaaS(Function as a Service)」とも呼ばれる。開発者はコードの開発にのみ意識を向けることができ、そのコードが稼働するサーバーについて心配する必要がない。米New York TimesのNick Rockwell最高技術責任者(CTO)は、クラウドが前進していく中で、次の一区間を担う走者はサーバーレスになると確信している。「サーバーレスでは、プロダクトの信頼性と拡張性の両方を実現できる。経済面で長期的に見ると、はるかに優位で、はるかに低コストで、はるかに効率的な方法になる」とRockwell氏は話す。

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