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IoTのセキュリティ、白馬の騎士求む

2018/01/17

Jon Gold Network World

 企業ネットワークにとってIoTデバイスは今後も深刻な脅威である。そのことは、IT界の方々にはあらためて言うまでもない。猛威をふるったボットネット「Mirai」のおかげだ。しかし、世界中でMiraiが大きく報じられてから1年以上がたった現在でも、IoTのセキュリティはほとんど構想の段階にとどまっており、現実とはなっていない。

Credit: Thinkstock

 こうした領域の問題に関して、米市場調査会社Frost&SullivanのIoTリサーチディレクター、Dilip Sarangan氏は、政府が介入することに賛成だと主張する。IoTのセキュリティは、デバイスメーカー、ネットワーク事業者、ソフトウエア開発企業など、数多くの企業に責任が分散していることから、包括的な標準について業界として進展を図るのが難しく、「最低要件を言い渡せる存在は、残念ながら米国政府しかない」というのが同氏の意見だ。

 包括的な標準の策定が難しいのは、IoTソリューションは構成要素が多いうえ、各要素を管理する企業や組織が別々で、しかも外部に管理を委ねている場合もあるということに関係している。例えば、A社が提供する医療機器が、B社の管理するネットワークに接続し、その上で稼働するアプリケーションは、もともとはC社が開発したもので、D社のクラウド上に置かれている、といった形だ。

 「エンドツーエンドのIoTセキュリティを実現するかのような話を皆がしているが、本当は実現のしようがない。IoTソリューションには、当人が制御できない要素が多い」とSarangan氏は述べる。

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