クレジットカード大手の三菱UFJニコスは2017年11月から、米アマゾン・ドット・コムのスマートスピーカーAmazon Echo向けアプリ(Alexaスキル)である「請求額・ポイント残高かんたん確認アプリ for Amazon Alexa」を提供している。

三菱UFJニコスが発行する「VIASOカード(ファイナルファンタジーXIVデザイン)」。多種多様な提携カードの扱いもAlexaスキル開発のポイントになった
(出所:三菱UFJニコス)
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 単機能のアプリで、同社が発行する「MUFGカード」「NICOSカード」「DCカード」の3ブランドのカードについて、請求額と支払日、ポイント残高を音声で伝える。同社のNICOSカードのシステムで2017年末に障害が発生し、Webでの請求額照会サービスの利用などに支障が出た。2018年1月10日時点でも一部の顧客・サービスで影響が残るが、Alexaスキルはほぼ正常に稼働しているという。

「Clova」や「Google Home」も比較検討

 三菱UFJニコスでは、スマートスピーカーの将来性を高く評価している。同社 営業第1本部の柿原堅二Web推進部長は「スマートスピーカーは、Webサイトやスマホアプリと並ぶコミュニケーションのインフラとして広がる可能性がある。まだ可能性ではあるが、まずやってみてノウハウを蓄積しなければ次の段階に進めないと考えた」と、Alexaスキル開発に乗り出した狙いを説明する。

(左から)三菱UFJニコスのAlexaスキル開発に関わったマネーツリーのリードコアエンジニアであるセルジオ・アルコス氏、三菱UFJニコス営業第1本部Web推進部の柿原堅二部長、同部の影沢圭治氏
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 主要なスマートスピーカーにはAmazon Echoの他に、LINEの「Clova」や米グーグルの「Google Home」がある。三菱UFJニコスはこれらも比較検討した。そのうえで、Amazon Echoは開発キットがオープンになっていて開発に取り組みやすいこと、金融・ビジネス用途に関心がある利用者層に強いことなどを考慮し、Amazon Echoの開発を優先すると決めた。

 アマゾンジャパンから三菱UFJニコスにスキル開発の打診があったのは2017年春ごろだった。「サービス開始まで4~5カ月ほどと限られるなかで、何ができるかを考えた」(柿原部長)。短期開発だけに、機能を絞り込む必要があった。

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