Windowsを長期間利用し続けていると、購入時よりも動作が遅くなりがちだ。もしストレスを感じるほど遅くなったら、まずはその原因を追及する必要がある。原因が分かれば対策もでき、パソコンが本来持っていた速さを取り戻せるかもしれない。

まずはストレージ空き容量を確認

 「パソコンが遅いな...」と思ったときに、最初に確認しておきたいのは、HDDやSSDの空き領域だ。Windowsはメモリーが不足すると、メモリーに記録されたあまり活用していないデータを、ページングファイルとしてHDDやSSDに一時的に退避させて、メモリーの空き容量を確保する。その際HDDやSSDに十分な空き容量がないと、ページングファイルを満足に展開できず、PCの動作が極端に遅くなったり不安定になったりする原因となる。

 データの読み書きが高速なSSDに特有の問題もある。

 SSDは空き容量が少ないと、パフォーマンスが極端に低下する。これはSSDのデータ書き込みの仕組みによるものだ。SSDが利用するNANDフラッシュメモリーは、構造上データを直接書き換えられない。ファイルを上書きしたときは元のデータを利用不可の領域としてそのまま残し、別の領域に書き込む。

 空き領域があるうちは、データを書き込むだけで済むので高速だが、利用不可の領域が増えて空き領域が減ると、利用不可の領域を消去して空き領域を確保する作業が発生してしまう。この消去作業に時間がかかり、書き込み速度が低下する。ディスクの空き容量が少ないと、この作業が頻繁に発生しまうため、SSDのパフォーマンスが大幅に低下する。

 ディスクの空き容量は「エクスプローラー」を起動し、「PC」の「デバイスとドライブ」で確認できる。「設定」の「システム」にある「ストレージ」からドライブを選ぶと、ドライブの用途を詳細に表示できる。

 ちなみに、パソコンの仕様に記載されているディスクの容量とWindows上に表示される容量は異なる。これは計算方法が異なるためだ。仕様に記載されている空き容量は1TBを1000GB、1GBを1000MBなど計算するのに対し、エクスプローラーは1GBを1024GB、1GBを1024MBと計算する。そのため、製品の仕様に記載されている容量より、エクスプローラーの表示は若干少ない。例えば512GBのSSDの場合、エクスプローラーでは約466GBと表示されてしまい、容量が大きいドライブほどその差は大きい。

「エクスプローラー」を起動し「PC」を開くと各ドライブの空き容量が表示される
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「設定」の「ストレージ」を開くと、用途の使用量を詳細表示できる
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