突然、話の流れと全く異なる言動を取る。これは、相手を怒らせる「KY(空気が読めない)型」だ。「何で今その発言?」と相手を困惑させ、いら立たせる。

 重要な会議に出席していたあるプロジェクトマネジャー(PM)のもとに、部下がやってきて書類を差し出した。会議が中断し、PMが目をやると、全く急ぎでない書類の承認依頼だった。周りの視線は厳しい。まさに「KY」だった。

 別のPMが経験したのは、ユーザーとの仕様決めの会議の最中。まとまりかけていた内容をひっくり返す発言があるメンバーから飛び出した。議論の経過を聞いていればそんな発言は出ないはず。KYな発言に、その場は凍りつき、ユーザーを惑わせた。

 KYにまつわる話はいろいろある。知識や経験が乏しい若手のうちは結果的にKYになる恐れがある。だが問題は、中堅やベテランといえる30代や40代になっても、KYな言動を取るITエンジニアがいることだ。

 SIベンダーのユー・エス・イーでシステム提案などを手掛ける宮原祐司氏(営業戦略推進本部 副本部長)はKYになってしまう原因を「自分のことで手いっぱいで、話を聞いていない、周りを見ていないこと」と指摘する。自分がどんな発言をするのかを懸命に考えていて、話の流れや発言を聞き入れていない。だから周りに溶け込めない言動になる。

 解決策はあるのか。プロジェクトのコミュニケーション形成を専門とする、NTTデータの角谷恭一氏(技術開発本部 IT活用推進センタ 課長)は「大事なのは話すことよりも聞いていると示すこと。そう意識すれば周りに溶け込める」と話す。

「KY」と呼ばれないためのテクニック
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 例えば、周りの人の言葉を引用するテクニックがある。発言する前に「Aさんの意見に私も賛成です」と付ければ、多少話がズレていても周りは気にならない。話が変わりそうな場合はそのことを伝える手もある。こうすれば、相手は脱線する可能性があることを受け止め、KYと捉えにくくなる。

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