アジアで1番の会社はどこか。トヨタ自動車や韓国サムスン電子が思い浮かぶ読者が多いだろう。しかし、株式時価総額ではそのどちらでもない。2016年9月、中国のIT企業である「騰訊」(テンセント)がアジアナンバーワン企業の座に躍り出た。2017年には同じく中国IT企業の「阿里巴巴集団」(アリババグループ)がテンセントを抜いて一時期1位に立った。この2社が1位争いでつばぜり合いを続けている。

 日本にいると分かりづらいが、中国のIT企業は国内市場の大きさを生かして急成長を遂げている。テンセント、アリババグループ、検索サイト最大手の「百度」(バイドゥ)の3社が中国IT大手御三家とされる。3社の頭文字に由来した「BAT」と呼ばれることが多い。

 特に上位2社のテンセント、アリババの時価総額はともに日本円換算で50兆円を超える(2017年11月20日時点)。中国ITの大手企業は、米国のITを代表する「GAFA」(Google、Apple、Facebook、Amazon)に次ぐ巨大な存在になっているのだ。最近はBATに加え、スマートフォン世界シェア3位へと成長した通信機器メーカー「華為技術」(ファーウェイ・テクノロジーズ)を含めた「BATH」が、中国のITを代表する4社となっている。

 この特集では、中国ITの支配者ともいえるBATHの実像に迫る。第1回は中国のSNSの覇者になったテンセントを取り上げよう。

北京首都国際空港にあるテンセントの広告(筆者撮影)
人気の自転車シェアリングサービスのモバイクをテンセントのクラウドサービスが支えているとアピールしている
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