「社内から大反対されたが、覚悟を決めてサーバーレス化やアジャイル型の開発手法の採用に踏み切った」――。富士フイルムソフトウエア サービス本部 アドバンストソリューショングループ イメージワークスチームの佐藤力チーム長は、IT基盤刷新プロジェクトをこう振り返る。

 富士フイルムソフトウエアは富士フイルムグループのソフト開発を担う。オンプレミス(自社所有)環境と米マイクロソフトのクラウドサービスMicrosoft Azureを併用するハイブリッドクラウド環境で、画像管理・共有サービス「IMAGE WORKS」の基盤を刷新した際に、仮想マシンを使わないサーバーレス化に取り組んだ。

 サーバーレス化のため、NoSQLデータベース(DB)の「Azure Cosmos DB」やイベント駆動型コード実行の「Azure Functions」といったPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)を積極的に導入。併せて、アジャイル型の開発プロセスも取り入れた。

システム構成図
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 IMAGE WORKSは富士フイルムソフトウエアが開発、運用を手掛け、富士フイルムイメージングシステムズが提供するBtoB向けのオンラインサービスだ。2017年5月時点でユーザー数は約4万人、1日の登録データ量は約1TB、1日のリクエスト数は約500万件、ピーク時のトラフィックは約800Mbpsと、相当規模のデータのやり取りがある。

画像などのファイル管理、共有サービス「IMAGE WORKS」
(出所:富士フイルムソフトウエア)
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