オラクルのクラウド移行が成功しつつある要因として、技術面ではAWSや米マイクロソフトに対抗できる「スケーラブルなIaaS」(エリソン会長)を実現できた点が大きい。オラクルは2014年7月にシアトルにクラウドの開発拠点を設け、AWSなどからエンジニアを引き抜いてIaaSを開発した。

 IaaSに加えて「PaaSやSaaSを持つ」(オラクルのトーマス・クリアン プレジデント)ことも強みだ。オラクルのIaaSの粗利益率は43%で、ハードウエアの60%すら下回る。IaaSよりも利益率の高いSaaSやPaaSがあるからこそ、オラクルのパブリッククラウド事業は成立していると言える。

 営業面では、過去6年間で営業スタッフの人数を2倍に増やした。オラクルの営業スタッフは現在3万5000人。かつては世界的に間接販売を重視していたが、今は特に米国で直接販売を強化。中小企業向け市場を中心にSaaSを売り込んでいる。

 直販営業の強化に向け、米国では社内に「Class of」という営業スタッフ教育機関を設立した。社員4500人以上に、クラウドに関する知識や直販営業のノウハウをたたき込んだという。

図 オラクルのクラウド戦略の流れ
2015年に「敵はAWS」と表明
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