「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の半分のコストを保証する」――。

 米オラクルが毎年秋にサンフランシスコで開催する年次イベント「Oracle OpenWorld(OOW)」は、ラリー・エリソン会長兼CTO(最高技術責任者)による競合会社への挑発的な発言が風物詩となっている。2017年10月1日(米国時間)に行われた最新のOOWの基調講演でエリソン会長がターゲットとしたのはAWSだった。

時価総額はITバブル期に迫る

過激な発言を毎年連発する、オラクルのラリー・エリソン会長兼CTO(最高技術責任者)

 オラクルのIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)で「Oracle Database(DB)」を稼働させると、AWSのIaaSを使う場合に比べて総コストは半額以下に収まる。エリソン会長はこう主張する。

 さらにエリソン会長はAWSのDWH(データウエアハウス)サービス「Amazon Redshift」と比較して「当社のDWHサービスがSLA(サービス・レベル・アグリーメント)で保証する稼働率は100倍高い」とするなど自社のクラウドの優位性をアピールした。

 今年のエリソン会長の表情は例年以上に自信に満ちていた。それもそのはず、オラクルの株式時価総額は10月5日時点で2000億ドル(約22兆円)を超える。リーマンショック直後の2009年に記録した最低額である750億ドルからほぼ3倍に増え、ITバブル期の2000年9月に記録した約2590億ドルに迫る勢いだ。対照的に、エリソン会長にとっての積年のライバルである米IBMの時価総額は2012年3月の約2400億ドルを天井に、現在は約1400億ドルに低迷している。

図 米オラクルの時価総額の推移
ITバブル期並みまで回復
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