アクセンチュアが2017年7月にインド最大のIT集積地バンガロールに開設した「アクセンチュア・イノベーション・ハブ」は、同社の戦略を体現する拠点だ。同社はAIやIoT、デジタルマーケティングなど新分野の事業を拡大しており、それらの売上比率を2017年度(2016年9月~2017年8月)時点で約50%にまで引き上げた。イノベーション・ハブは顧客に対して、新分野のサービスを試行してもらい導入を促す場となっている。

顧客がVRシステムなどを体験できるアクセンチュアのバンガロール拠点「アクセンチュア・イノベーション・ハブ」
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 例えばVR(バーチャルリアリティ)システムを体験できる設備を用意している。訪れた顧客はヘッドマウントディスプレイ(HMD)と各種センサーを搭載した装置を身に着けてシステムを体感できる。このほかITを活用する農場を再現した模型も設置している。

 IoTなど新しいサービスやシステムの開発では、顧客が何をすればいいのかを把握しきれていないことが多い。ITベンダーは顧客と議論を重ねて要件を引き出す必要がある。そうした場がイノベーション・ハブというわけだ。特にインド拠点で重視するのはスピードだ。「10分以内にデータを収集し、10時間以内にデータを分析し、10日以内に提示できなければ機を逸してしまう」とアクセンチュア インドのプラビア・ゴーシャル・クマール テクノロジーセンター イノベーション統括は説明する。

 バンガロールのイノベーション・ハブでは約4000人が働く。その構成も多彩だ。様々な業種業界の知見を持ったコンサルタント、ソフト開発を担う技術者だけではなく、アプリのUI(ユーザーインタフェース)開発を担うデザイナー、サービス利用者の心理を分析する心理学者なども同拠点にいるという。

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