欧州SAPと米オラクルはそれぞれ戦略商材の開発拠点をインドに設けている。いずれの拠点も各社にとって世界で2番目の規模となる。

本社の次に大きい拠点をインドに構える
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 SAPは世界17カ国に20カ所の研究開発拠点を設けており「インド拠点は欧州本社の次に大きい」(欧州SAPの印研究開発子会社、SAPラボインディアのマンガーラ・セシャドリ バイスプレジデント)。インドではバンガロールを含めて3都市に拠点があり、合計7500人の技術者が働いている。

 SAPがインドに拠点を設けたのは1998年。当初はデリバリーセンターとして設立したが「現在はその役割を卒業し、戦略商材の製品開発を担っている」とセシャドリ氏は話す。例えば日本でもおなじみのデータベース「SAP HANA」やERP(統合基幹業務システム)の「SAP S/4 HANA」などだ。SAPが2017年5月に発表したIoT(インターネット・オブ・シングズ)分野の中核に据えるソフト製品群「SAP Leonard」もインド拠点が他拠点と連携して開発を進めた。

 Leonardを使えば顧客はIoTを使ったシステムをいち早く構築できるようになるという。例えば飲料大手の米レッドブルはLeonardを使って、飲料を保管する冷蔵庫の遠隔監視システムを約2カ月で構築した。冷蔵庫の温度をセンサーで測定し「正常に稼働しているかどうか、温度は何度なのか、といったことをオフィスにいながらにして確認できる」(セシャドリ氏)。Leonardを使わなければ「(構築に)3~6カ月はかかっていたのではないか」(同)とする。

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